ニューホライズン3
UNIT 4 全文和訳
4-1 (P.58)
今週の避難訓練
緊急事態に陥った時、何をするべきかあなたは知っていますか?火事が起きた時は、外に逃げてください。早く歩きましょう。走ってはいけません。地震の時は、まず頭を守りましょう。地震の揺れが収まるまで、安全な場所で待機してください。どのようにあなた自身を守るのか学びましょう。
4-2 (P.60)
リカルド: 巨大地震って中々想像できないなー。(巨大な地震を想像することは僕にとって難しい。)
咲: でも、それはいつでも起こるかもしれないのよ。
リカルド: それはそうだね。もしもの時(災害)のために、準備しておくことが必要なんだよね?
咲: そうよ。それに過去(の災害)の事を覚えておく事が大事だと私は思うの。
リカルド: どういう意味?
咲: わかったわ。ある話をしてあげるね。
4-3 (P.62)
2012年3月11日の事でした。陸前高田市では特別なバイオリンの演奏が行われたの。観客はバイオリンの音色に近くで耳を傾けました。泣いている人もいました(何人かは泣いていました)。そのバイオリンは、そこにいた人々に取ってとても特別なものだったのです。
そのバイオリンは中澤宗幸さんという有名なバイオリン職人によって作られました。2011年の大地震が日本を襲った後、彼は職人としてどのように人々を助けられるか考えました。そうして彼はあるアイデアを思いついたのです。(それが)災害によって流れた木(流木)からバイオリンを作ることでした。
4-4 (P.64)
流木からバイオリンを作ることは簡単ではありませんでしたが、中澤さんは幾つかの美しいバイオリンを作成しました。
そのバイオリンは柔らかい音色を持ち、人々を癒す力がありました。それら(のバイオリン)は数多くの演奏家の手に渡りました。2014年1月には、200人以上の音楽家がそれらのバイオリンを演奏してきました。日本だけでなく、世界中で数100万人の人がそれらの音色をコンサートで、あるいはテレビで聞いてきたのです。
「私たちの未来の世代にも、これらのバイオリンを弾いてもらいたいです。」と中澤さんは言いました。「彼らに(地震の)記憶を受け継いでいってもらいたいのです。」
重要単語・フレーズ
emergency 緊急事態
fire 火、火事
earthquake 地震
until 〜まで
protect 守る
necessary 必要な
prepare 準備する
past 過去
mind 心
tear 涙
wonder 不思議に思う、考える
closely 近くで
though 〜だけれども
create 作り出す
tender 柔らかい、かよわい
heal 癒す
総評
記憶に新しい東日本大震災を題材にした文章です。バイオリンのストーリーはとても感動的で素敵だと個人的に思います。
英文上で特に重要なのは「it is ~ (for+人) to 動詞」の構文です。意味は「(人にとって)〜することは〜だ。」という訳になります。
例えば「it is interesting for me to learn English.」は「英語を勉強することは私にとって面白い」という意味になります。
非常に便利な用法なので、初めはなれないかもしれませんが、是非使いこなせるようにしましょう!