わやくの部屋

UNICORN 1 -Lesson 3

A World of Colors
色彩の世界

Section 1

先生: こんにちは! 今日の話題は色です。文房具店の絵の具売り場にいるところを想像してみてください。色の数の多さに驚くことでしょう。レモンと橙のように果物の名前のものもあります。ライラックとすみれのように植物の名前のものもあります。

ひょっとすると、名前の背後に独自の物語を持っている色もあることを知るのは面白いかもしれません。例えば、英語にはローズピンク(薄バラ色)とかローズレッド(濃いバラ色)とかオールドローズ(灰色がかったバラ色)のような、いくつかのバラ色があります。イギリスの人たちは長い間いろんな種類のバラを栽培してきていて、バラになじみ深くなってきています。このように、色は暮らしぶりを反映している場合がかなりあります。

幸運にも、今日、教室にはスピーチをしてくれる人として3人の交換留学生がいます。3人はそれぞれ(既に)色を選んでいて、その色について話してくれる予定です。最初はアイルランド出身のフランク君です。

Section 2

フランク: やあ、僕の国・アイルランドの国の色、緑色について少し話しをします。写真を見てほしいのですが。アイルランドは島国です。日光の下で緑に輝く海に囲まれていて、土地そのものが国の花、シャムロックの緑のカーペットで覆われています。アイルランドは「エメラルドの島」とよく呼ばれます。

聖パトリックの日は春の到来を祝います( or 刻みつけます・告げます)。この日を祝うために僕たちは緑色の服を着ます。国全体がすべて緑に塗られます(→国中が緑一色です)。こうなるのはアイルランドの中だけではありません。アイルランド系の人たちはアイルランド以外のたくさんの街でパレードをします。僕たちの祖先が世界のいろいろな場所に移住していったからです。ニューヨークはそうした街の一つです。(アイルランド系の)僕たちが世界中どこにいても、緑色は国の象徴としていつも僕たちと一緒なのです。

さあ、パウラ、君の番だよ。

Section 3

パウラ: こんにちは、皆さん。私の色は故郷の町と深い関係があります。イタリアの真ん中にある町のシエナです。シエナを訪れたら、赤茶色のレンガでできた建物の景色に感動することでしょう。街の中心部にある広場も赤茶色のレンガで舗装されています。

シエナの土はレンガを作るには理想的な材料で、人々は何世紀もの間使い続けています。この絵の具のチューブにある名前を見てください。シェンナという言葉が見つかります。シェンナはシエナの土を意味しています。

シエナはとても古い街で、今でも中世の雰囲気があります。1995年に世界文化遺産に登録されました。私たちは後世のためにシエナの魅力的な雰囲気を保つよう努力しています。

それでは、最後に話すのはケンです。ケンはとても日本的だと思います。

Section 4

ケン: その通りだよ、パウラ。僕はハワイ出身です。おじいさんは日本人で、僕は日本がとても好きです。典型的な日本の色として藍を選びました。藍は、英語のインジィゴ藍とほとんど同じで、ブルージーンズの色です。写真にある通り、藍には実は多くの種類があります。

徳川幕府が明るい色の服を着るのを許していなかった江戸時代の人々は、藍色をとても好みました。このため藍染は技術になりました。

ラフカディオ・ハーンが最初に日本を訪れた時に、人々の着物や店ののれんに見られる青色のたくさんの色合いに魅せられました。イギリス出身のある科学者は「日本の青色」としてヨーロッパに藍色を紹介しました。この青色に様々な違いを作りだすには熟練した染物師が必要でした。そして、幸いなことに染物師の技術は現在まで代々受け継がれています。日本の青色に万歳三唱!