わやくの部屋

UNICORN 1 -Lesson 1

This Is ME
これが私です

Section 1

私は誰でしょうか? 君は推理できますか? 君は決して私を見たり、触ったり、聞いたりはできませんが、私はいつも君と一緒にいます。私は君の周りをうろついているだけではなく、君の中に入って行ってもいます。君は私なしでは成長できません。

【私は誰でしょう? 推理できますか? 私を見たり、触れたり、聞いたりはできません。しかし、いつもそばにいます。周りにいるだけではなく、君の中にもいます。私がいなければ成長できません。】

物事が変化する時に――桜の花が咲き、風が桜の花びらを散らせる時に、あるいは、君が空腹になる時に、君は私を感じることができます。私はたくさんの顔を持っていますし、君はその多くの顔にいろんな名前を付けています。春はそうした名前のうちの一つです。

【変化があるときに、私を感じとることができます。桜の花が咲いたり、風が花びらを散らせる時に、お腹がすく時に。いろんな顔を持っていて、いろんな名前が付けられています。春はその1つです。】

もう君は正しく推理できますよね? はい、私は時間です。

【もう、正しく推理できますよね? そうです、私は時です。】

Section 2

私の一番なじみのある顔はおそらく昼と夜でしょう。誰もがみんな昼と夜を知っています。しかしながら、昼と夜を過ごす方法は世界中で同じではありません。砂漠での昼間の暑さを想像しなさい。その暑さは耐えられませんが、その一方で、夜間の涼しさは快適に違いありません。

【一番よく知られている顔はたぶん昼と夜でしょう。みんなが知っています。しかし、昼と夜の過ごし方は世界中で同じわけではありません。砂漠の日中の暑さを想像してみてください。耐えられない暑さです。その一方で、夜の涼しさは快適に違いありません。】

実際、ベドウィン族、すなわちアラブの砂漠の民族は昼の間に長い昼寝をとります。夜が来ると、彼らは活動的になり、夜には友達とおしゃべりし、友達と食事をしたりし、そして働きます。

【実際に、アラブの砂漠の民ベドウィン族は昼間に長いお昼寝をします。夜が来ると、活動的になります。夜に友達とおしゃべりしたり、食事をとったり、働いたりします。】

人々は地球上の様々な場所に住んでいます。その結果、彼らの私への認識はとても異なっています。

【地球上のいろんな場所に人が住んでいます。その結果として、私の受け止め方は大きく違っているのです。】

Section 3

私への認識は君と君の友達の間でもまた異なっていますし、そして君自身の中でさえも一定ではありません。きみが授業を面白いとわかる時、君は私を足の速いランナーだと見なします。しかし、同じ授業にいる君の友達は私のことをカタツムリだと見なすかもしれません。もし君が昨日よく眠れなかったらどうですか? 今日、夜は恐ろしく長いと君はたぶん考えるでしょう。しかし、明日、君は、深い眠りの後、夜は短いと感じるでしょう。

【私の受け止め方は君と君の友達の間でも違っていますし、君自身の中でさえもいつも同じわけではありません。授業が面白いと思うと、私を俊足ランナーだと見なします。でも、同じ授業を受けている友達は私のことを鈍足カタツムリだと見なすかもしれません。もし昨日よく眠れなかったとしたらどうでしょうか? 夜って恐ろしく長い、とたぶん今日は思うでしょう。しかし、よく眠れた後は夜って短い、と明日になれば感じることでしょう。】

君は掛け時計や腕時計で私を計ることができるだけだと君は考えるかもしれませんが、しかし、実際は、同じ様に君自身の方法で私をいつも計っています。

【私を計れるのは時計(←家の時計や腕時計)だけだと思うかもしれませんが、実は君独自の方法でも私をいつも計っています。】

Section 4

君は私を瞬間の連続として計ることができます。瞬間は君への私の贈り物ですが、しかし、君はその贈物のうちのほんの少ししか普通は拾い上げていなくて、その他を無視します。このことは私を悲しくさせます。君が努力すれば、君は私からもっと多くの贈り物を手に入れることができます。君が瞬間を浪費する時に、君は大きな可能性を失うかもしれません。

【私を瞬間瞬間の連続として計ることができます。瞬間は私からの贈り物です。しかし、その贈物のうちのほんの少ししか普通はうまく使ってもらえず、大部分は無視されます。それで私は悲しくなります。努力すれば、もっとたくさんの贈り物を受け取れます。瞬間を無駄にする時には、大きな可能性を失っているのかもしれません。】

君がどの瞬間でも新鮮な経験を獲得し、それを蓄積すれば、君は将来へのより多くの選択肢を持つでしょう。このことが君の人生をより豊かにするでしょう。傍観するな、瞬間を捕まえろ。いったん私が行ってしまえば、私はもう二度と君に帰って来ないでしょう。

【瞬間瞬間に新鮮な経験を手に入れ、蓄えていければ、将来に対するもっと多くの選択肢を手にするでしょう。そうすれば人生はもっと豊かになるでしょう。眺めていてはいけません、瞬間を捕まえるのです。ひとたび私がすぎ去れば、もう2度と君の所へは帰って来なのですから。】