ELEMENT 1 -Lesson 6
The Story of PlayPumps
プレイ・ポンプの物語
Section 1
南アフリカの村にある校舎の隣で、子供たちは遊び場のメリーゴーラウンドに乗りながら、笑ったり叫んだりしています。
子供たちがそれ(メリーゴーラウンド)を押すにつれて、そのエネルギーは井戸から貯水槽の中へポンプで水を汲み上げるために使われます。
それは村の人たちに清潔で健康な飲料水を提供します。
今や村の女性たちは遠くまで歩いて水を得るために熱心に働く必要がなくなり、子供たちは新しいおもちゃにとても満足しています。
Section 2
少なくとも、それはすばらしいアイデアでした。
世界銀行だけでなく、当時の大統領夫人であったローラ・ブッシュとアメリカ政府も、すぐにそのアイデアに関心を示しました。
2006年にアメリカ政府は、プレイ・ポンプ・インターナショナルと呼ばれるメリーゴーラウンド型給水ポンプ事業との提携を発表しました。
Section 3
その事業はとてもよく研究され、自己持続型で、地域の状況に役立つものに思われました。
それは、3つの問題を一度に解決する優れたアイデアでした。
女性たちはもう、水を汲むために毎日懸命に働かなくてもよくなりました。
少女たちは、母親の水汲みを手伝うために学校を休まなくてもよくなりました。
子どもたちは今や、初めて遊び場の遊具を手に入れました。
Section 4
プレイ・ポンプは、持続可能なように作られていました。
貯水タンクは4つの広告看板で覆われ、そこにはポンプの整備費用をまかなうのに役立つように広告を掲載することができました。
その計画はまた、こうした掲示板を利用して公衆衛生メッセージを示すことでもありました。
Section 5
加えて、プレイ・ポンプ・インターナショナルは、地元の人々を雇うことも計画しました。
ポンプの大きな部品は南アフリカで作られ、ポンプは地元のチームによって設置されましたが、彼らは特殊な訓練を受けていました。
Section 6
世界銀行とアメリカ政府からの支援を受けて、プレイ・ポンプ・インターナショナルは、アフリカの10か国に4,000台のプレイ・ポンプを提供する計画を発表しました。
その団体はまた、2010年までに、最大1,000万人分のきれいな飲み水を提供することを望んでいました。
Section 7
しかしながら、その事業が実行されると、まもなくして批判が起こりました。
2007年に、ユニセフはこの事業についての報告書を書きました。
それによると、費用の問題があるということでした。
1台のプレイ・ポンプを設置するのにおよそ14,000ドルがかかり、それは通常の手押し式ポンプ数台分の費用をまかなえるほどの金額です。
さらに、広告看板の計画はあまりうまくいきませんでした。
ユニセフによると、ザンビアのタンクの75%には広告が掲載されていないことがわかりました。
Section 8
次に、設計にも重大な問題がありました。
2009年にガーディアン紙は、必要量の水を得るには、子どもたちが毎日 24 時間以上遊んでいなければならないだろうと書きました。
さらに悪いことに、子どもたちはポンプで遊ぶことにもはや興味をなくしてしまいました。
残念なことに今では、村の女性たちが自分の手でメリーゴーラウンドを押さなければならなくなりました。
Section 9
さらに、多くの人々がポンプの整備に苦労していました。
ザンビアの人々は、南アフリカの整備依頼用番号に電話をしなければなりませんでしたが、部品が到着するまでに何か月もかかりました。
Section 10
結局、プレイ・ポンプ・インターナショナルは 2010年3月に終了し、別の国際開発機構にすべてを譲り渡しました。
その団体は現在、いくつかの可能性のある水問題解決策の1つとして、プレイ・ポンプを利用しています。
Section 11
最初のプレイ・ポンプ事業は、その新しい技術、すばらしいアイデア、強力な支援にもかかわらず失敗しました。
開発事業はしばしば失敗するもので、失敗は強い批判に直面するか、恥ずかしさや恐れから隠蔽されるかのどちらかです。
Section 12
しかしながら、過去の失敗が隠されたり忘れられたりすれば、同様の失敗が再び起こることもあります。
この場合の最も重要な教訓は、失敗は常に起こりうるものだと知ることなのかもしれません。
その鍵は、失敗から学ぶことです。
失敗することがなければ、変化も新しいアイデアも生まれないでしょう。
トーマス・エジソンはこのように言いました。
「私は失敗したことはない。ただ、1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ。」