わやくの部屋

PROMINENCE 1 -Lesson 2

Animal Emotions
動物の感情

Section 1

動物には感情があるでしょうか?

多くの科学者たちが何世紀もの間、この疑問に答えようとしてきました。

17世紀、フランスの哲学者ルネ・デカルトは、人間だけが感情と意識を持って いると言いました。

彼は、動物は生物的機械のようなものだと考えていました。

それから200年後、チャールズ・ダーウィンはデカルトとは異なる意見を持っていました。

彼は、動物の知的能力はより限られているが、人間と同様の知的能力があると言いました。

彼はまた、動物には人間とだいたい同じ感情があると信じていました。

あなたは今までに動物の顔の表情の写真を見たことがあるでしょうか?

もし見たことがなければ、オンラインで(インターネットで)それらを調べてみてはどうでしょうか。

Section 2

インターネット上には笑顔の動物の写真がたくさんあります。

動物の笑顔が人間の笑顔とほぼ同じ意味かどうか、確信を持てない科学者もいます。

他方では、他の多くの科学者とペットの飼い主は、動物は楽しいから笑うのだと信じています。

動物がときには人間の感情と同様の方法で、またときには動物に特有の方法で感情を覚えたり表したりするということを多くの研究が明らかにしています。

例えば、うれしいときにイヌはしっぽを振り、ネコは喉をごろごろ鳴らします。

現在の研究では、ペットの動物たちには喜びや怒りのようなよく知られた感情だけではなく、深い悲しみや感謝のような他の感情もあることを明らかにしています。

もしあなたがペットの飼い主であるなら、ほぼ確実にそれに同意するでしょう。

野生動物についてはどうでしょうか。

Section 3

研究者たちは、野生動物、例えば大型の類人猿や、イルカ、そして鳥さえも最愛のものを失うことを深く悲しみ、死んだものを悼むということを発見しました。

ゾウもまた、これらのことをします。

群れの一員が亡くなると、他のゾウたちはしばしばその死体の近くにとどまり、何時間も、ときには何日間もその体に触れ続けます。

彼らは実際に涙を流し、その体(亡くなったゾウの体)を木の枝で覆い隠そうとさえします。

ゾウは最愛のものたちの死から何年も経った後でさえ、彼らのことを覚えていて悲しみます。

彼らは最愛のものが死んだ場所を通り過ぎるとき、立ち止まって数分の間じっと立っています。

ゾウは死の概念を持っており、死者を尊重することはほぼ確実です。

Section 4

ある日、ある科学者と彼の友人たちが、カリフォルニアの海岸の沖合で偶然、ザトウクジラに出会いました。

それは魚網に捕らえられて浮かんでいました。

はじめそのクジラはもう死んでいると彼らは思いましたが、突然そのクジラはわずかに動きました。

彼らは慎重にクジラから網を切り離しました。

およそ30分後、彼らはクジラを解放することができました。

そのとき、信じられないことが起こりました。

ザトウクジラは泳ぎ去らずに何度もジャンプして、水面をひれでたたき始めたました。

彼らは、クジラが「ありがとう!」と言うためにダンスをしているのだと思いました。

私たちはおそらく、思っていたよりも、動物との共通点はもっと多いでしょう。

私たちがこれらの類似点を認識することで、動物とのよりよい関係を得ることができます。

次にあなたが動物と出会ったとき、「その動物が今どんな気分なのか」と自分自身に尋ねてみてください。