わやくの部屋

UNICORN 3 -Lesson 1

What Do You Know about College Education?
大学教育について何を知っていますか?

Section 1

ジョージタウン大学の1年に入学すると、まるで「やった~!」というように(→達成感のようなものを)感じるべきだった(けど、そうもいかなかった)。昔は尊敬していた生徒たちが(→かつてはすごいな~って思ってた生徒が)、すなわち、国内のトップ私立、公立高校(のうちのいくつか)に通うのに十分に恵まれている子たちが、今じゃ僕のクラスメートになったんだから。ワシントンD.C.の公立のチャータースクール出身なんだから、ここまで来るのに(→超有名難関校のジョージタウン大学に合格するのには)ずいぶん頑張ったんだ。

でも、大学に入ってみてすぐに、準備が足りない、力不足だと感じた――最終的に僕の教育の責任は僕が負うべきだってことくらいはわかっているけど、でも、今日の僕の苦闘のせいで人生の初期に持った学校や先生たちを非難せざるをえない(→でも、今、僕が苦労しなきゃいけないのは、人生の早い段階で接した学校や先生たちのせいだと考えないわけにはいかない)。僕の高校は通学する選択を持った(→僕が出た高校は通える範囲では)一番いい高校の1つだったけど、僕が大学で学ぶ準備を適切にしてくれてはいなかったってわかった。

Section 2

たとえ、実際に通ったケニルワースの近くにあるシーザー・チャベス公立チャータースクールのパークサイドキャンパスを含むワシントンD.C.の上位校のうちの何校かに僕が通ったとしても、僕のできることと大学のクラスメートの能力の間のギャップは、ものすごく大きいんだ。微分積分にしても世界史にしても、僕が高校で学ばなかった教科だけど、ここにいる仲間がずっと前にマスターしてた教科を知っていること(→教科の知識があるとかないとかのレベル)をはるかに超えているんだ。僕の前の先生たち(→以前、僕が教わってた先生たち)は、基礎的なレベルを超えて考えさせたり、概念を応用させたり、事実や数字を覚えることを超えて行かせたり(→単なる事実や数字の暗記以上のことをさせたり)僕に強制してくれなかった(→僕にそこまでさせるように持ち上げて行ってくれなかった)。

小学生の頃からずっと、先生たちは僕に「お前はとても優秀だ」って言ってた。でも、自分で考えるように持って行ってはくれなかった。しかも、僕が本当にいい成績をとったときには、僕が一生懸命に努力したって信用してくれなかった。僕がカンニングをしたんだって決めてかかった。今じゃ、僕を傑出した生徒だって思ってた先生と学校からほんの10マイルしか離れていないけど、(クラスメートに)ついて行くだけなのに(みんなの)2倍、頑張らなきゃいけないんだ。

Section 3

ジョージタウン大学で僕が最初に課題を書いた後、僕とクラスメートの間の格差に初めて気づいたんだ。英語(→国語)の講義で、僕らはある小説の中で主人公の成長ぶりを分析するように言われた。簡単な課題だと思ってた。みんなのレポートが(印刷されて)クラスに配られた。すると、僕のレポートがいかに物足りないのか、すぐに明らかになった。だって、僕は本当の論評なんか何にもしないで、ただ本のあらすじを要約しただけだったんだから。D⁻ をとってしまった。

(小中高と)学校で学年が進むにつれて、教わったことをやっただけだった――記憶して、情報を繰り返すだけ。(僕の高校より)もっといい学校出身の他のジョージタウン大学の新入生たちは、息をつく間もなく(→あっという間に)独創的で簡潔な考えを展開できるように訓練されてきていたんだ。(みんなは)情報の細かい断片を覚えることなんかにはあまり集中しないで、独自の考えを作り上げることにもっと集中するように教えられてきていたんだ。僕はそんなこと教わったことはない。僕は、事実と数字を覚えたり、暗唱したりはできた。でも、どうすれば自分の力で考えられるのかなんて知らなかった。今でも、もっと深く考えようとすると、考えすぎちゃって、黙っちゃうんこともあるんだ。

Section 4

一番の驚きの一つは(→一番驚いたことの1つは)、自分自身がどのくらい学問的に独創的じゃないといけないのかわかってきたことだ。先生が1時間講義をするのを聞いて、すべてを吸収するだけのことをすることはもはやできない(→吸収するだけじゃもうダメなんだ)。今は、自分で出かけて、材料を手に入れて、要求されている以上のもの(=分量)を読み、自分で自分に課した課題をこなさなきゃいけない。僕がクラスの他の学生に追いついて、自分が属していると感じられる(→大学のクラスに帰属意識を感じられる)ようになるのに、丸1年の懸命の努力が必要だったんだ。

今じゃ、講義のときには議論をリードできてるし、微分積分でも生物でも研究グループの先頭に立っている。成績は、たいてい、AとBばっかり取っている。こうしたガンバリのせいで、週末に出かけたり、実家に帰ったりする自由な時間がほとんど残っていないんだ。僕の社会生活は(入学前に)思ってたほど刺激的じゃない。あまりにもたくさんの時間を勉強に使っている(→勉強に時間を使いすぎてる)からね。でもこうした僕の特別な努力は(→でも僕が他の学生より頑張ってることは)、いい結果を生んでるんだ。ジョージタウン大学でもがき苦しんでたレベルから、ついにはうまくやって行けるレベルまで来てるんだからね。