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様々なチームワークの形

では前回の続きです。チームワークという曖昧な言葉には実は2種類の解釈があります。「コミュニティのリーダーとしてチームをまとめあげた経験」「コミュニティのメンバーとしてチームを支えた経験」の2つです。前者を「リーダーシップ」後者を「当事者意識」という呼び方をします。

ここではリーダーシップについての注意点のみを述べたいと思います。(おそらく「チームワーク」と聞いてほとんどの人は当事者意識的解釈をしたと思うので、そちらについては今までの解説通りやればできると考えました。)


リーダーシップの落とし穴

リーダーシップをアピールする事は良い事です。ただ、1つ間違えれば「自己中」「和を乱しかねない」といった印象を与え、罠にはまってしまいます。リーダーに要求される能力は「メンバーの意見を尊重しながらチームを前に進める事」です。「優しい人が好きだけど、ちょっと強引な所も欲しい」というワガママな女の子を相手にする様な気持ちでこのリーダーシップを攻略しましょう!


あなたがリーダーシップを発揮しチームの為に貢献した経験を述べて下さい

高校三年生の時のクラスは勉強合宿に半数以上が参加しない等、行事に非協力的な雰囲気がありました。そんな中、恒例行事である合唱コンクールの指揮者に私が抜擢され、大学受験を乗り切る為には仲間同士の協力が不可欠だと考えていた私は、これを機にクラスの意識を変えようと意気込みました。しかし練習をいざ始めてみると、歌わない人が多く、クラス全体のやる気を引き出す事は想像以上に困難でした。そこで私はクラスを少人数の組に分けて練習することにしました。そうする事で個々が責任を感じ、自主的に歌う様になると考えたからです。練習を繰り返す内に、全体の中で自分の役割を果たそうとする意識が次第に皆の中に生まれ、徐々に皆で優勝を狙う様になりました。また、度々意識調査を行い、練習方法や練習時間等に関する皆の意見を聞きました。そして、朝のホームルーム開始時間を早め、そこに練習時間を設ける事を先生に提案しました。朝の練習を毎日継続した結果、私達のクラスは見事最優秀賞に輝き、私自身も最優秀指揮者賞を受賞しました。感動を共有した私達には、体育祭や受験等を協力して乗り切ろうとする意識が生まれた様に思います。この経験から、集団として高い目標を達成する上で、個々が当事者意識を持つ事が不可欠な要素だという事を学びました。社会に出た後も、チームとして高い目標に向かう際には、如何にして個々に責任感を持たせるかに重点を置きたいと思います。

どうでしょう。意識調査をする事で皆の意見を取り入れ、かつ少人数の組に分けて練習するという余り思いつかなそうな発想を取り入れる事で独自性を強くアピールしました。実際面接でこの話になると、「なんで少人数の練習をしようとしたの?」と言われますが、これは私が幼い頃から所属している交響楽団の練習方法なのです。そうすることで自分の音が占める割合、つまり責任が大きくなり自然と練習意識が生まれてくる事を自分の体験から知っていたのです。体験ベースというのは最高の説得力になるので、是非様々な所にちりばめておきたいものです。

リーダーシップとは単なる強引さではない

これに限ったものではないが、体験ベースで考える