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面接対策 入社後の自分

いよいよ絶対に対策しなければならない質問集の最後の質問「入社後はどうなりたいか?」です。この質問で面接官が知りたいのは「志望の本気度」と「将来を見据える力」です。結論から言うと、企業の事をよく調べた上で「10年後はこうなりたい」「20年後にはこうなっていたい」と、順を追って答える事が理想です。そうする事で志望動機等の説得力も1段と増すのです。



企業研究が一番活きる質問

後の企業別ES集を読んでもらえれば分かりますが、「弊社に入ったらどんな仕事がしてみたいか?」という質問は皆一生懸命考えるのです。何故なら皆その会社に入りたいからです。しかし、企業側からしてみれば、入社後にどのようなビジョンを持っているかが非常に重要なのです。

よくある受け答えの例として次の様なものがあります。「御社入社後は、御社の主製品である○○の研究開発に携わり、御社に末永く貢献出来る様な研究者になりたいです!」

格好良さげなことを言っていますがこれは全くダメです。理由は挙げだしたらキリがありませんが、まず「企業がその主製品を今後も伸ばして行くのか分からない」「末永く貢献という言葉が曖昧すぎる」「そもそも一般メーカーでずっと研究者として働けるのは稀」「配属先を決めるのは人事であり、学生ではない」色々と問題点があります。

主製品云々は俗にいう企業研究をじっくり行えば解決出来るのですが、それ以外の発言はどれも刹那的で、長期にわたる自分の具体的ビジョンが全く見えていないという印象を受けてしまいます。


入社後はどのような社会人になりたいですか?

研究者になる以上は目標を高く持ち、貴社を支えるだけの研究成果を残したいと思いますが、入社後の最初の数年は先輩社員の方々の知識と経験を積極的に学び、自分自身の土台を作り上げる事に尽力したいと思います。3年後以降は徐々に研究者として独り立ちし、貴社を支える技術開発に携わり、貴社に利益を与えるような人材になっていたいです。さらに10年後には自分の研究で貴社を支える理想的な研究者としてだけでなく、新入社員、あるいは後輩社員に自分の知識や経験を懇切丁寧に受け継いでいける模範的な指導者としても、貴社に貢献できるような人材でありたいと思います。

このように大体で良いので具体的な年数を挙げる事で、志望の本気度がグッと上がります

理系にありがちなのが「将来的にもずっと研究者一本」という考え方です。企業は利益を求めているので、そんな人材は欲しがらないのです。どうしても研究者一本がよければ大学に残れば良いと企業の人は考えるはずですし、そもそも大学に残っても、今度は研究室の運営や大学の経営等に携わる必要が出てくるため研究一本という考えは世間知らずという見方をされてしまうので、面接の場で発言するのはやめましょう。



また、別の会社に対してこのように答えた事もあります。

研究者になる以上、目標は常に高く持ち続けたいと思いますが、入社後の最初の数年は先輩社員の方々の知識と経験を積極的に学び、自分自身の土台を作り上げる事に尽力したいと思います。そして3年後以降は徐々に研究者として独り立ちし、貴社を支える技術開発に携わり、実際に利益を生み出せる人材になりたいです。更に10年後には自分の研究で貴社を支える理想的な研究者としてだけでなく、後輩社員に自分の知識や経験を懇切丁寧に受け継いでいける模範的な指導者としても、貴社に貢献できるような社員になりたいと思います。また、将来的には技術者として積み重ねた経験を最大限活かし、経営者としての立場から貴社をリードし、大きく貢献したいと考えております。その点で、少数精鋭であり、若いうちから経営者としての指導教育もしてくださる点も貴社の魅力だと私は感じます。

このように、会社によって少しずつビジョンを変えるのは有効だと思います。そうする事で、「あ、ちゃんと将来の事を考えて企業研究してるんだな」という印象を与える事ができるのです。

数年後、数十年先の自分まで長期的に考える

「○○でないと嫌」という考えは社会では通用しない

他の人と差を付けたいならこの質問をきちんと対策する