就活マストアイテム
さて、前回までは「研究内容の基本的な書き方」と「人事向けの研究内容の書き方」について解説しました。今回解説するのは国立研究所等の自分の研究内容の専門家が在籍し、バリバリの研究体制の会社に向けて提出する研究内容です。はっきり言って、ほとんどの方には関係ないと思います。いくら技術者が面接官であっても、自分の研究内容どんぴしゃの人は一般企業ならばまずいないからです。
しかし、研究所相手であっても基本的に研究内容には「課題」「現状」「研究」「成果」「今後」の5要素は欠かせません。その比重は変わってきますが。。
今回は具体的に私が内定を頂いた時に提出した研究内容を掲載します。専門的な内容自体は参考にはなりませんが、このくらいまで練らなければならないという見本として掲載致します。
では具体的に某国立研究所の物性研究所に提出した研究内容です。
これも400字程度のものです。例に漏れず5要素を①から⑤まで順番に記しています。ただ、人事向けの時とは大きく異なり「自分の研究のオリジナリティ」と「自分の成果」を全面に押し出しました。研究所に関しては、おそらく人事がESを読んだ時点で自分と一番専攻の近い研究者を面接官の1人に呼んでくるはずです。相当厳しい質問が来ると思います。普段どれだけ研究に対して真摯に向き合えているかが重要です。具体的なアドバイスはできませんが、どんな質問が来たとしても堂々として下さい。自分が答えても「それは違うよ。○○はこうだから××はこうなるはずだとは考えなかったの?」など、経験値が豊富なのでいくら対策してもその上から質問が飛んでくるのです。面接官は正解を答える事を最重視しているわけではありません。自分自信でしっかりと考え、動じずに堂々と受け答えできるかを見ているのです。
今回で研究内容についての注意点はおしまいです。ESの添削方法等は他のコンテンツで解説しますが、おそらくほとんどの方は一般企業に就職されると思うので、基本的には人事向けのものを参考にしてください。「分かりやすく」伝える能力も、とても大切なコミュニケーション能力なのです。
研究に対して深く具体的に言及しましょう。それでも5つの要素は絶対に入れる事。
最も重視するべきは自分のオリジナリティ。