就活マストアイテム
前回、ESの研究内容には「課題」「現状」「研究」「成果」「今後」の5要素が欠かせないという話をしました。しかし、人事と研究者に対しては書き方を変えなければなりません。前者には「誰が読んでも分かる様に」、後者には「より深く研究の具体性に言及する」事を意識して下さい。
それでは具体例を示しながら見て行きましょう。
まずは私が某石油会社向けに提出したESより、私の研究内容を示します。
これは約400字程度のものです。最初に自分のテーマを宣言した後は、5要素を①から⑤まで順番に記しています。ただ、③に含まれる「自分の研究のオリジナリティ」についてはそれほど言及していません。人事向けにはあくまでも「分かりやすさ」が大切なのです。そしてどんなに分かりやすく伝えようとしても限界があります。限界に達したら「よく分からないけど、とりあえず凄そうな事をやっているな」と思わせれば勝った様なものです。その為に便利なのが、どこかで聞いた事のあるカタカナ言葉なのです。人事ははっきり言ってカタカナ大好きです。エレクトロニクスとか、そういうミーハー受けする単語を選択しましょう。
面接でもこのESと同じ様な事を話せばまず問題ありません。問題ありませんが、自分であらかじめ質問を予想しておいてください。私の場合ですと、「スピントロニクスってエレクトロニクスと何が違うの?」「具体的にどういうメリットがあるの?」等は答えを考えてから面接に臨んでいました。
また、どんな研究内容であろうと、必ず聞かれる質問があります。そしてそれに対する必勝法もあります。その辺りについてはまた別のコンテンツで話したいと思います。
とにかく分かりやすさが最重要
地味な研究でも「如何に凄いか」をアピールする