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面接対策 ストレス耐性

さて、前回は学生時代に最も打ち込んだ事について解説しました。今回はそんな明るい話題ではなく、最も辛かった事・苦労した事

この質問をしてくる企業は非常に多いです。何故ならば、今最も会社の中で問題視されているのがストレス耐性の低い社員だからです。

そうです。この最も辛かった事という質問をする企業の意図というのはあなたのストレス耐性を図るためなのです。

もっと直接的な手段として圧迫面接を行ってくる企業もあります(中小企業に多い)。そういう企業はやめておきましょう笑。

実は圧迫にも2種類ありますが、その辺りは機会があれば解説したいと思います。



ストレス耐性 コツ

この質問に対するストーリーを作り出す上で1つだけ重要な事があります。それは、節目節目であなたがどのように感じ、どのような行動をとったのかを明確にする事です。もちろん最も辛かった事が最も打ち込んだ事の中に入っているのであれば、特に対策する必要はありません。部活やサークルに熱を入れている方の中にはそのような方も多いと思います。

しかし私の場合、最も打ち込んだ事(=アルバイト)と辛かった経験(=言語障害の事)が異なっていたため、以下の様な原稿(ストーリー)を作りました。

あなたがこれまでに直面した困難な経験は何ですか?その時あなたが「どうしたか」を自身の想いなども踏まえて記入してください。

私の人生における困難は、常に吃音症という病気によるものでした。私は特に重度の吃音症で、言葉がほとんど話せなく、小学校時代は午前中授業を受けた後は養護学校に通っていました。国語の授業中の音読もできず、午後には帰るため「サボり」と言われ、私がうまく言い返せない事をいい事に様々ないじめを受けました。「悔しい」「自分が変わらなければならない」と思った私は、まず一人称を「僕」から「俺」に変え、両親の呼び方も、友達の呼び方もすべて変えました。強気な自分になりきることで、不思議と今までよりは流暢にしゃべる事ができる事に気づきました。それでいじめが完全に無くなった訳ではないですが、吃音をからかわれても、「自分が皆を笑わせているのだ」とプラスに捉えるようになり、率先して笑われに行くようになりました。気がつけばクラスの中心にいるようになり、中学、高校時代は生徒会役員や合唱コンクールの指揮者等、責任ある立場を任されることが増えてきました。しかし大学に入り、初めて自分のパソコンを手にし、何気なく吃音症について調べた時に驚愕しました。吃音者の自殺率が異常に高い事、病気のために就職活動がうまく行かず、引きこもりになる人が大勢いる事など、様々な情報を目にしました。それまでは「吃音は自分の個性」と割り切り、「他の人に受け入れられたらそれでいい」と思っていましたが、「完治は無理でも少しでも改善させよう」と思うようになり、吃音やボイストレーニングに関する本を十冊以上読みました。どの本にも共通して「歌を歌っている時は何故か吃音は出ない」「歌唱の中に吃音症改善のヒントがある」といった内容が書かれており、さっそく私は週に2回ひとりでカラオケに通い、ボイストレーニングを行っていました。すると、1年くらいして明らかに発声が楽になった事を実感し、さらに副産物として歌唱力が飛躍的に伸び、大学の学園祭と地元のカラオケ大会で優勝しました。人前で歌うなんて数年前の自分には考えられなく、また優勝した事はかなり自分の自信に繋がりました。私は一連の自分の行動を通して、地味な練習をひたむきに継続する事の大切さを学び、また自分の力で人を喜ばせる事の充実感を得る事ができました。さらに、大多数の人の前でも物怖じせず、失敗を恐れないで自分自身をしっかりと表現できる強さが身に付いたとも思っています。

もちろんこれを最初から最後まで面接で話す訳ではありません。「○○の時はどうだったの?」「じゃあ××の時は?」と掘り下げられた時にここから抜粋して答えればよいのです。(当然これもES対策として書きました。)

これはA4用紙1枚で提出するという課題だったため、非常に細かく書きましたが、後々の就活にも役に立つ非常に有意義な課題でした。

ストレス耐性 まとめ

企業はあなたがどんな辛い想いをしたかには全く関心がありません。企業は「この人は本当に会社に貢献出来るのか?」その一点のみを見極めている為、大切な事は本当に辛かった時に何を想い何をしたかなのです。会社に入ってからはおそらく逆境ばかりです。その時に沈んでしまうか、這い上がる能力がある人かを見極める大変重要な質問なのです。


企業が見るのは逆境をはね除ける力