わやくの部屋

PROMINENCE 3 -Lesson 4

Recycling Hotel Soap to Save Lives
命を守るためにホテルのスープを再利用する

Section 1

ウガンダ生まれのウガンダ人のデレック・カヨンゴさんは、1990年代初めに、初めて米国に到着し、ペンシルベニア州、フィラデルフィアのホテルに泊まりました。

彼の目を引いたのは、バスルームにあった3種類の異なる石けんでした。

それらをどうしたらよいのか少し混乱してしまたので、1個を使って、残りは自分のバッグに入れました。

翌日、ホテルの部屋に帰ると、まったく新しい石けんのセットがあるのに気づいて、とても驚きました。

3日目の夜には、たとえ石けんがほんの少ししか使われていなくても、毎日、バスルームには新しい石けんが補充されるのがわかって、彼はうろたえました。

自分のために取っておいた石けんを持って、コンシェルジュのところに急いで行きました。

「お願いですから、これれらの追加料金を私に請求しないでください!」とお願いしながら、石けんを返そうとしました。

Section 2

宿泊客には石けんは無料であり、ほとんど使われなかった石けんでも、普通はごみの埋め立て地で終わると知って彼は驚きました。

毎日、数百万個もの石けんを捨てるというのは、どんなウガンダ人にもほとんど思いもよらないことです。

彼がある考えを思いついたのは、まさにこのときでした。

「石けんを買うことができない人たちのために、捨てられた石けんを新しい石けんにリサイクルしたらどうなるんだろう?」

Section 3

デレックさんはウガンダ戦争の難民で、貧しさから生まれる厳しい現実をよくわかっています。

石けんを集めるのは世界中の子供の死亡率を減少させる最初の防衛線での使命です。

基本的な衛生設備を利用できないことに関係のある病気はしばしば貧しい地域に蔓延し、実際、毎年200万人以上の子供たちが死んでいます。

これらの死亡事例は、ほとんどもっぱら所得の低い国々で暮らす幼児たちの間に見受けられます。

Section 4

2009年、デレックさんは石けんをリサイクルするという考えを実現することができました。

再生された石けんで公衆衛生を促進することによって世界の健康状態を改善するために、彼はグローバル・ソープ・プロジェクトを設立した。

アメリカ合衆国中のボランティアが、週末ごとにホテルから使用済みの石けんを集めてきれいにして、新しい石けんに再生しています。

抽出したせっけんは第三者の研究所に検査され、安全が証明されてようやく出荷準備が完了します。

この後、彼は世界中の困っている人々に新品の石けんを無料で配っています。

現在まで、この事業は1200軒以上のホテルと手を組んで、世界中の45か国に90万個以上の石けんを供給しました。

デレックが基本となる手洗いの重要性を人々に教えながら、貧しい地域の衛生状態を改善するとき、彼はしばしば人々の目の中に深い感謝の涙があふれてくるのを目にします。

いい匂いのするきれいな石けんを配給すると、難民や孤児たちが人間としての尊厳や敬意を獲得するのに役立っています。

「衛生状態を改善することにより、私たちは人権を守っているのです。私の事業はこれ以外の何物でもないのです」と言います。

Section 5

あなたがこの前のホテル滞在中に1、2度使った石けんが、今頃は発展途上国の子供たちが病気と闘うのに役立っているかもしれません。

そしてそれはすべて、生活を以前よりも少しだけよくする機会が日々あるのだということを証明したある一人の男性から始まったのです。