吃音症(どもり)の原因

吃音症に悩んでる人は御存知かもしれませんが、実は吃音の原因はまだ解明されていません。 「遺伝的なもの」「幼少期の発音の学習不足」等言われていますが、どれも確かな根拠はありません。
ただ1つ言える事は、吃音症は言語障害では全くないという事です。これは発声の際の吃音者・非吃音者の脳の動きが同じである事から確かな事です。 したがって病気ではないので薬で治る様なものではありません。
では吃音とは何なのか?一言で言ってしまえば一種のクセです。爪を噛む、貧乏揺すりをする、等の言動と全く同じです。一度染み付いたクセは中々抜けませんし、特に吃音が治らないのは言葉を使う頻度が他のクセに比べて非常に多いためです。
発声のトレーニングで効果が出なかった人もいますが、要するに「意識」の問題です。自分を障害者だという意識を持ってしまうと、より吃音に拍車がかかってしまうのです。それまで元気だった人が、深刻な病名を告げられた途端に寝たきりになるのと同じ原理(プラシーボ効果)です。
そうではなく、「自分はちょっと変わったクセを持っている」と考える様にして下さい。その意識改革でトレーニングの効果も断然変わってきます。