吃音症(どもり)の治し方

さて、では吃音症の治療法を紹介します。世の中には様々な吃音症治療のDVD等が出回っていますが、基本的にはここで紹介する方法と同じです。
要するに吃音者の問題である、「早口」「浅い呼吸」「緊張」を矯正する方法です。

① 下腹部に力を込めて空気を吸い込み、その状態を保ちます。
② 吸い込んだ空気をゆっくり吐き出してください。(重要)

これがいわゆる腹式呼吸です。胸ではなく、お腹に空気を溜め込むイメージで行いましょう。10秒かけて吸い込み、10秒キープし、できるだけゆっくり吐き出す事が重要です。
次にこの呼吸を行いながら、同時に言葉を発して行きます。
最初は「バナナ」「アイス」等の単語で始めます。できるだけそれぞれの言葉を長く発していきましょう。 特に言葉の頭部分だけは必ず伸ばすようにしてください。早く言い終わろうとしないことが大切です。
吃音症の人は、皆共通して早口な傾向があるため、この段階でそのクセを矯正します。

ここまでに慣れてきたら、少しずつ練習文を長くしていきます。このトレーニングを継続して行くことで、自然に吃音は改善していきます。
また、当然ですが人とのコミュニケーションは積極的に取る様にして下さい。吃音は言語障害ではありません。自信を持って堂々と会話を楽しんで下さい。


吃音症(どもり)の治し方②

上でも書きましたが、吃音症の改善には腹式呼吸が非常に重要になってきます。また、腹式呼吸を行う事で酸素が沢山身体に入る事になり、緊張を緩和する効果(リラックス効果)もあり一石二鳥です。
しかし、上の様な地道なトレーニングは時として退屈になってしまう事があります。もっと楽しく吃音を改善する方法はないのでしょうか?
私はその答えは歌の中にあると考えています。先述の通り、吃音者であっても歌唱中にどもる事はまずありません。
上述の一般的な吃音症治療法よりもおすすめなのが、こちらの1人カラオケ吃音治療法です。私はこれで吃音症を克服しました。

具体的にはこのサイトで紹介されている「YUBAメソッド」というボイトレ本を用いて、ひたすら発声練習を行いました。
本の中に書かれているのですが、「歌唱には息漏れの無い発声が非常に重要」です。それは空気に邪魔される事無くクリアな声を発する為です。
しかしそれは歌唱だけでなく、吃音症治療にも非常に有効なのです。
なぜなら、吃音者は発声の際にどもってしまうため、どうしても声に対して吐く息の量が多くなってしまいがちだからです。したがって、このようなボイトレを継続する事は歌唱のみならず日々の発声にも非常に有用なものになるのです。

また、私のケースですがボイトレを継続した結果、歌が上手くなって自信が付き、積極的に友人達とカラオケに通う様になりました。その結果、他人とのコミュニケーションの機会が増え、吃音症改善に大きく繋がったと考えています。

① ヒトカラに行き、最初の10~20分ボイトレを行う。
② ボイトレ後好きな曲を歌う。私の場合は2時間程。
③ 歌に自信がついたら友達とカラオケに行く。