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プロ・アマの違い

プロとアマチュアの1番の相違点は先の話術の重要性の項目でも触れた様に話術に対する認識の違いです。感覚的な問題ですが、アマチュアが技術:話術=9:1に対して、プロは技術:話術=3:7程で意識しています。話術も技術の1つと言われればそれまでですが(笑)。

当サイトの主旨とは余り関係ありませんが、プロ・アマの違いを見ていきましょう。



演目に見られるプロ・アマの違い

結論から言うと、「違う人に同じ手品を見せるのがプロ。同じ人に違う手品を見せるのがアマチュア」です。私の様なバーマジシャンであれば、1日に何十回と同じ手品を違うグループに披露します。マジックバーとは言え基本は接客業。お客様は会話を楽しみに御来店されているのです。大切なお客様を前にして自分の手品の事で頭がいっぱいになり、会話出来ない様ではプロ失格です。途中で止まらずに完璧に披露できる3、4個の手順からなる自分オリジナルのルーティンを組み、それを毎日毎日繰り返しています。逆に言えば会話に100%集中してても手順を体が覚えていて披露できるのが理想です。


そのため、プロマジシャンには多かれ少なかれ「持ちネタ」があります。ふじいあきら氏の「口からトランプ」前田知洋氏の「アンビシャスカード」等です。


違う人に同じ手品を見せるのがプロ!

同じ人に違う手品を見せるのがアマチュア!


プロの技術は低いのか?

私のバーにはマジックを趣味にしているアマチュアの方が多数来られます。難度の高い技法を行う事が技術だとするならば、アマチュアの方々の方がレベルが高い事が多いです。しかし、マジックとは不可能を可能にするエンターテイメントです。技術の披露会ではありません。お客様に御届けするべきは魔法であり、断じて技術ではありません。技術は手段であり、目的はお客様に楽しんでもらう事です。手段が目的になる様ではいけません。


さて、そうは言うもののプロの技術も決して低くはありません。ただプロは狭く深く技術を探求します。したがって当サイトのオススメする初心者用教材を極めれば、技術だけならば今すぐプロとして働けるでしょう。プロを目指す方も、そうでない方も何よりも基礎的技術を大切にしてください。


プロは必要ない技法には手を出さない

プロ・アマ問わず基礎を大切に